[原子力産業新聞] 2001年3月1日 第2076号 <4面>

[三菱重工] ベルギーのティハンジュ2号機向け取替え用SG3基を出荷

1号機の実績ふまえて

三菱重工業は、ベルギーのティハンジュ原子力発電所2号機向け取り替え用蒸気発生器 (SG) 3基を完成させ、2月28日に神戸港から出荷した。現地到着は4月下旬を予定しており、今夏の定期検査時に取り替え工事が実施される。

ティハンジュ原子力発電所は首都ブリュッセルから約70キロメートル東南に位置しており、電力会社エレクトラベル社が所有している。今回出荷する SG は、83年から運転している2号機 (90万kW 級 PWR) の取り替え用で、この SG は伝熱管本数を増やしたほか、新型気水分離機・湿分分離器を採用し、SG 取り替え後は現行の約10%程度の出力アップを計画している。

出荷した SG は国際入札を経て同社が98年5月、エレクトラベル社から受注、神戸造船所で制作を行ってきたもの。同社は95年、同発電所1号機向けに取り替え用 SG 3基を納入しており、これらの好調な運転が評価され、今回の受注となった。同社では、国内 PWR 23基の建設で培った技術力および輸出実績を活かし、今後も原子力機器の輸出商談に積極的に取り組んでいく方針だ。


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