[原子力産業新聞] 2001年3月8日 第2078号 <1面>

[プルサーマル] 経済省、福島県知事と意見交換

福島県の佐藤栄佐久知事が2月の同県県議会で、東京電力が福島第一原子力発電所で計画しているプルサーマルについて「当面 MOX 燃料の装荷は考えられない」としたことに関連し、経済産業省・資源エネルギー庁の原山保人原子力政策課長らは2日、福島県庁を訪れ、県側に計画実施への理解を求めた。

佐藤知事がプルサーマルに対する慎重な姿勢を表明した際、平沼赳夫経済相および広瀬勝貞事務次官は、「事務レベルで福島県側と接触したい」と述べ、国としてもプルサーマルの理解促進へ向けて努力を行っていくことを表明していた。

第1回目の会合となった今回は、国側がプルサーマルは国の政策であり、予定通り進めたいとして、福島県側に対してプルサーマルをエネルギー政策の中の重要なものとして推進することに理解を求めるとともに、県民の理解促進のために、「国は何をしたらよいのか、具体的に示してほしい」としたのに対し、福島県側は、電源立地県としてエネルギー政策全般をじっくり考えていく意向であることなどを強調した。

会談後、原山課長は、プルサーマルを予定通り実施したい方針に変わりはないことを述べるとともに、今後も県民の代表である知事の理解を得られるように努力を続けていく方針であることを明らかにした。


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