[原子力産業新聞] 2001年3月8日 第2078号 <2面>

[FNCA] 実効的計画を議論

14日からコーディネータ会合

わが国の原子力委員会が中心となって進めている「アジア原子力協力フォーラム (FNCA)」の主要活動の1つである「FNCA 第2回コーディネータ会合」が、14日から16日の日程で東京都内で開催される。

アジア協カフォーラムは、従来の「アジア地域原子力協力国際会議」をより組織的に協力活動として進めていくために1999年に見直したもので、そのポイントの1つが参加9か国から各1名のコーディネータ選任とコーディネータ会合の導入だ。

コーディネータ会合の役割は、近隣アジア地域の参加各国の放射線の農業・医学利用あるいは原子力広報や放射性廃棄物管理などの協力活動について、成果のレビュー、活動計画の見直しや変更、新規プロジェクトの導入などを横断的に審議し、調整をはかることにある。

今回の第2回会合では、昨年11月にタイで開催された「第1回アジア原子力協カフォーラム」で日本が提案し、本会合での検討が合意された、「目に見える社会・経済インパクトが期待できる」新たなプロジェクトを、2001年度以降の活動にどう反映させていくかを討議する。

具体的には、タイやフィリピンでの事故を踏まえての使用済み放射線源の管理システム検討や日本原子力研究所が開発した核医学診断に広く利用されているテクネチウム・ジェネレーターの製造技術への共同開発などがある。

また、プロジェクト推進のためのフォーラム運営体制の効率的なあり方や、今年秋に日本で開催される第2回アジア原子力協カフォーラム本会合の討議課題などについても意見交換が行われる予定だ。


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