[原子力産業新聞] 2001年3月15日 第2079号 <2面>

[サイクル機構] プルトニウム燃料センター、ISO 9001認証

核燃料サイクル開発機構の東海事業所プルトニウム燃料センターはこのほど、混合酸化物 (MOX) 燃料集合体の設計及び製造に関連する品質システムに対して、ISO 9001 の認証を受けたことを明らかにした。ISO 9001は設計・開発・製造・据え付け・および付帯サービスにおける品質保証モデル。ISO 審査登録機関である日本検査キューエイが今月8日付けで認証した。

同燃料センターでは、1975年から米国の品質システム規格に基づいて MOX 燃料集合体の設計および製造に関わる品質システムを構築してきたという。その後、日本電気協会の JEAG 4010 に準拠した品質管理システムを取り入れながら、これまでに「ふげん」「常陽」ならびに「もんじゅ」で使用する MOX 燃料集合体の設計および製造過程における品質保証活動を展開し、1500体以上の MOX 燃料を供給してきていた。

プルトニウム燃料センターは昨年4月19日、同センター長が「認証取得宣言」を行い、ISO 9001 の認証を取得することとした。それまでの品質システムを国際的標準という観点から充実させるとともに、第3者機関による客観的評価を受けることで、燃料品質システムの妥当性や透明性を向上させることを方針として掲げた。

「安全確保を最優先に、安定した操業に努め、顧客に満足を与える高い品質の燃料集合体の提供を通して、国民の皆様が安心できる原子力開発を推進する」という品質方針のもと、品質システムの構築及び品質保証活動に取り組んできた結果、今回のISO 9001 の認証を取得することができたとしている。


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