[原子力産業新聞] 2001年3月22日 第2080号 <3面>

[スウェーデン] WHアトム社、米独でBWR用制御棒を受注

スウェーデンに本拠地を置くウエスチングハウス・アトム社は先月米、米国とドイツの BWR に制御棒を納入する1,100万ドル (13億2,000万円) 相当の契約を獲得したと発表した。

同社は今後10年間にわたり、米国のカロライナ・ライト&パワー社所有のブラウンズウィック原子力発電所 (各84万7,000kW、BWR 2基) に CR82M-1 型・制御棒198本を供給するほか、ドイツのグントレミンゲン原子力発電所B号機およびC号機 (各134万4,000kW、BWR 2基) には2003年までに110本の制御棒を収める予定だ。

英原子燃料会社 (BNFL) グループの一部であるWHアトム社は、最近の機構改革によりWHニュークリア・フュエル社、WHニュークリア・サービス社およびWHニュークリア・システム&プロジェクツ社と事業提携することが決まっており、BWR 関連の技術を担当。これまでにスウェーデンで9基、フィンランドで2基の原子炉を建設した実績がある。同社のE.ハルデン原子力燃料主任は、「今回の契約を大きなキッカケとして米国の BWR 市場に当社の新設計の制御棒を積極的に売り込んでいきたい」との抱負を明らかにしている。


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