[原子力産業新聞] 2001年3月29日 第2081号 <3面>

[国際] フラマトムANP社、コズロドイ原発の改良工事受注

フラマトム ANP 社は先月末、ロシアの原子力輸出公団とともにブルガリアのコズロドイ5、6号機 (各100万kW、VVER 2基) の設備を受注したと発表した。

両社は共に欧州コズロドイ・コンソーシアム (ECK) として同国の旧ソ連型 PWR の改良作業に当たってきたが、今回の契約でフラマトム ANP は1億8,000万ドル (216億円)、ロシア原子力輸出公団は5,100万ドル (61億円) の作業を2002年から2005年の間の年次停止期間中に実施することになった。現地の下請け企業と協力して実施する作業のポイントは、原子炉の長期冷却、放射線および火災防護設備の改良、計装制御 (I%C) 系や非常時の電力供給の強化、原子炉の信頼性および稼働率向上など−となっている。

今回の契約は昨年、ブルガリアと欧州連合 (EU) の間で締結された融資協定に基づくもので、EU への加盟を希望するブルガリアは同発電所の旧型炉である1、2号機 (各44万kW、VVER 2基) を2003年までに閉鎖するほか、最終的に3、4号機 (各44万kW、VVER 2基) も閉鎖することを約束。これによりさらに、欧州原子力共同体からも同5、6号機改良のための融資を受けられる事になるという。


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