[原子力産業新聞] 2001年3月29日 第2081号 <4面>

[原子力防災] 福井、京都で合同訓練

県境またいで広域連携

福井県と京都府は22日、関西電力高浜発電所の放射能漏れ事故を想定して合同の防災訓練を行った。舞鶴、綾部両市をはじめ周辺住民の避難訓練や放射能を測定するモニタリング、緊急医療などについて県境をまたいでの広域的な訓練となった。昨年6月の原子力災害対策特別措置法の施行後、県境を越える防災訓練は全国で初めてという。訓練には国、両府県の関係自治体、自衛隊、警察など76機関の職員や住民ら約2,900人が参加した。

高浜町に緊急事態応急対策拠点 (オフサイトセンター) が設置され、関西電力から事故発生の一報を受けた後、国が原子力緊急事態を宣言、京都府からは木村功副知事が駆け付け現地災害対策本部を設置し、事故の状況確認や府庁との連絡をとるなど対応確認を行った。舞鶴市などで周辺住民の防災訓練も行われた。


Copyright (C) 2001 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.