[原子力産業新聞] 2001年3月29日 第2081号 <4面>

[原子力学会] 初の原子力標準制定

輸送容器の定期検査

日本原子力学会標準委員会が1999年10月から進めてきた原子力標準の制定活動として最初の標準となる「使用済み燃料・混合酸化物新燃料・高レベル放射性廃棄物・輸送容器定期点検基準 2000」が16日、出版された。

同委員会が制定する標準は、原子力施設の安全性と信頼性を確保するとともに技術水準の維持向上を図る観点から、原子力技術の提供者や利用者、専門家らの最新の知見を踏まえて、公平・公開の原則のもと、文書化された規格・指針。民間による標準であるため、利用者は最新の技術に関する判断基準を迅速に利用することができる利点がある。

輸送容器の定期点検について、標準の適用範囲や定義を定めているほか、定期点検に定期検査や定期保守の実施区分と頻度や有効期間、検査方法、記録、定期点検計画書などについて、解説を加え、記述している。

A4版、33ページ。頒価 (送料別) は原子力学会員5,000円、非会員6,000円。問合わせ、申込みは同学会標準担当 (電話 03-3508-1263、FAX 03-3581-6128)まで。


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