[原子力産業新聞] 2001年4月12日 第2083号 <3面>

[フランス] 電力公社の2000年実績、輸出電力量は7.2%増

原子力は約4000億kW 時発電

フランス電力公社 (EDF) は先月末、2000年 (暦年) の輸出電力量が99年実績の721億kW 時から7.2%増加して773億kW 時になったことを明らかにした。

EDF では輸出の急激な増加は同社が所有・運転している発電設備が「欧州のエネルギー需要に完全に適合していることの証明だ」と強調。仏国内の電力販売量も、激しい市場競争や気候が珍しく温順だったことにも拘わらず1.9%増の3,975億kW 時となったとし、同社の合計販売量が4,748億kW 時に到達したと伝えている。また、同社が操業する PWR 全58基による総発電電力量は3,950億kW 時に上った。そのほかの同社の年間実績は次の通り。

▽歳入が7.4%増加し、344億ユーロ (3兆8,500億円) に到達。このうち国外市場での歳入は87億ユーロ (9,744億円) で、歳入全体の25%以上を占める結果になった。EDF としてはこのシェアを2005年までに50%まで拡大させる考えだ。

▽仏政府に配当を支払う前の税引き後収益は、ほぼ前年並みの12億ユーロ (1,344億円) になった。

▽最終的な負債率は1.32から1.23に低下すると見込まれている。


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