[原子力産業新聞] 2001年4月12日 第2083号 <3面>

[ドイツ] ニューケム社、南アのPBMR計画で燃料工場の設計受注

ドイツのニューケム社、英国の BNFL、南アフリカ共和国のエンジニアリング・マネージメント・サービス社 (EMS) から成る国際企業連合は3月27日、南アが進めているペブルベッド型モジュール式ガス炉 (PBMR) の開発計画で燃料加工工場の設計作業を受注したと発表した。

同企業連合は今後、黒鉛で被覆された球体状の特殊な PBMR 専用燃料を最も経済的かつ安全に製造できる最新式の工場を設計するため、南ア電力公社 (ESKOM) や同国の産業開発公庫 (IDC)、米国のエクセロン社などで構成される PBMR の開発チームとともに活動していく予定だ。同企業連合の共同声明によると、ニューケム社は自らの燃料棒製造工場で培った技術ノウハウおよび工程仕様などで同計画に貢献する一方、BNFL は最も実用的な設計や安全性、操業経験に基づいた技術の活用を支援。EMS は技術をエンジニアリング能力へ転化する独自の経験を駆使することになる。

同工場のフィージビリティ・スタディは今年の末にも完了すると見られている。


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