[原子力産業新聞] 2001年4月12日 第2083号 <4面>

[中環審] 小委員会、環境目標達成に向けCO2削減可能性探る

中央環境審議会地球環境部会のもと今年2月に設けられた「目標達成シナリオ小委員会」の第2回会合が9日開かれ、当面の審議の進め方などを審議した。同小委員会は京都議定書で合意された目標を確実に実効するため、地球環境部会に設置されたもので、国内規制の面から検討するため設けられた国内制度小委員会とともに、日本としての環境目標達成にかかわる政策の検討を進めている。

この日、小委は今年7月に開催予定の COP6 再開会合をにらんで、当面の審議の進め方を検討し、2010年度時点の対策のあり方をとりまとめることを決定。そのため炭酸ガス排出削減などの環境関連政策をレビューし、さらに削減にむけ潜在的な可能性を幅広く検討、6月頃を目処に現行政策および改善点を洗い出すこととした。また、現行政策また民生部門等における現行施策の評価と今後の削減ポテンシャルについての検討に着手、業務部門や家庭部門における改善策、課題をめぐって意見を交わした。各委員からは、特に民生部門では改善技術 (を導入した器具等) の普及をどうするか、また今後見込まれる新技術をどう評価するか、さらに情報技術の進展をどうみるかなどの論点が提案された。


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