[原子力産業新聞] 2001年4月26日 第2085号 <2面>

[総合エネ調] 高レベル処分委、初会合

処分地の選定評価など

総合資源エネルギー調査会原子力部会の高レベル放射性廃棄物処分専門委員会 (委員長・森嶌昭夫地球環境戦略研究機関理事長) は19日、東京・千代田区の経済産業省会議室で第1回会合を開き、高レベル放射性廃棄物処分事業に関連する諸課題についての議論をスタートさせた。

同委員会は、原子力委員会高レベル放射性廃棄物処分懇談会報告において、高レベル放射性廃棄物処分地の選定結果および選定の理由などについて、外部から確認する仕組みの検討について提言されたことなどを受けて設置されたもの。

初会合では、委員会の掌握事務として (1) 処分地選定に関する手続き等の透明性確保のための評価・提言 (2) 概要調査地区等の選定結果に関する科学的妥当性の評価 (3) これら検討に必要な事項−が承認されるなど、当面の委員会の進め方が決定された。

また事務局からは、高レベル放射性廃棄物最終処分に関する枠組みを定めた法律「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」の概要説明が行われたほか、同法に基づき昨年10月に発足した「原子力環境整備機構」の活動状況の報告などが行われた。


高レベル放射性廃棄物処分専門委員会委員名簿

▽井川陽次郎読売新聞編集局科学部次長 ▽植田和弘京大大学院経済学研究科教授 ▽評論家 木元教子氏 ▽弁護士 住田裕子氏 ▽田中知東大大学院工学系研究科教授 ▽徳山明富土常葉大学学長 ▽杤山修東北大大学院工学研究科助教授 ▽堀井秀之東大大学院工学系研究科教授 ▽生活環境評論家 松田美夜子氏


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