[原子力産業新聞] 2001年5月17日 第2087号 <2面>

[WIN-Japan] 青森で年次大会開く

地域の理解も深める

わが国で原子力発電や放射線に関係する業務を行う女性が組織するウィン・ジャパンの第2回年次大会が4月23日に青森県青森市で開催された。

WIN -ウィンは、Women In Nuclear の略で、原子力発電関係の業務や、放射線利用の研究などに携わっている女性の世界組織。現在54か国2000名以上の会員を擁している。ウィン・ジャパンはその日本組織で、昨年4月に発足した。現在会員は121名。そのうち正会員が73名、賛助会員が48名となっている。事務局は日本原子力発電の広報室が担当している。原子力発電や、放射線利用を一般市民に正しく理解してもらう活動についての情報交換をはじめ施設見学や意見交換による会員の資質向上を目指している。

ウィン・ジャパン年次大会は、参加会員が翌日からの原産年次大会テクニカルツアーおよび年次大会に出席できるように大会開催日が設定されたことから、会員はより多くの情報に接することができたという。

ウィン・ジャパンの大会には、北海道から四国までの地域から31名の会員が参加。1年間の活動報告や今後の活動内容について、活発な議論を交わした。参加会員からは、日常業務のトピックスをはじめ会員全員が共有できるノウハウなどが披露され、それぞれが今後も原子力や放射線の正しい理解について前向きに取組んでいこうとの共感を抱いた様子だった。

また、原子燃料サイクル施設を持つ青森県および青森の人々について理解を深めようと、青森県在住フリーアナウンサーの石岡るみ子氏の話を聞き、意見交換を行った。

一方、ウィン・ジャパンでは、14日から韓国で行われた WIN 年次大会にも出席。ウィン・ジャパンからは8名の会員が参加し、国際協力、国際理解を一層させていくことを確認した。


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