[原子力産業新聞] 2001年6月7日 第2090号 <2面>

[受賞] UNEPグローバル500賞、近藤次郎氏が受賞

環境保護、改善に功績

国連環境計画 (UNEP) が表彰する2001年「UNEPグローバル500賞」に、日本から近藤次郎国際科学技術財団理事長 (前中央環境審議会会長) が選ばれ、今月5日、イタリア・トリノで開催された世界環境デー記念式典で授与式が行われた。

同賞は、UNEP が持続可能な開発の基盤である環境の保護および改善に功績のあった個人または団体を表彰するもので、2001年は一般部門で11か国から7個人と5団体、青少年部門で6か国から2個人と4団体が受賞した。

今回の近藤氏の受賞は、これまで中央公害対策審議会会長や中央環境審議会会長として、日本の環境行政が環境負荷の少ない持続社会の構築と地球環境保全を推進する時期に、多くの重要な答申の取りまとめを行ったことなどが評価された。中でも、わが国の新しい環境政策の方向を計画する環境基本法についての答申 (93年) や、地球温暖化防止対策に関する基本方針 (98年) および総合的体系的な廃棄物・リサイクル対策の基本的考え方 (99年) などがあげられる。

同賞が創設された1987年から2000年までに、日本からは96年受賞の森嶌昭夫元上智大教授 (原産副会長) など22個人および団体が受賞しており、近藤氏も99年に地球環境行動会議のメンバーとして団体で受賞している。


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