[原子力産業新聞] 2001年7月12日 第2095号 <2面>

[東京高裁] 東海第二の設置許可は適法と判断

日本原子力発電の東海第二原子力発電所 (BWR、110万kW) の設置許可取り消しを求めた行政訴訟の控訴審判決が4日、東京高等裁判所第15民事部 (涌井紀夫裁判長) で下され、住民らの請求を棄却、設置許可は適法との判断が示された。判決では、現時点における最新の科学技術水準に照らしてみても、原子力委員会等の専門技術的な調査審議および判断を基にしてされた本件原子炉の安全性の点に関する審査に、不合理な点があるものとすることはできないとされ、国側の主張が認められた。

この判決に対し、佐々木原子力安全・保安院長は同日、「国の主張を基本的に認めていただいた妥当な判決と考えている。当院としては、今後とも原子力発電の安全確保に一層の徹底を期して参りたい」とのコメントを発表した。


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