[原子力産業新聞] 2001年7月12日 第2095号 <4面>

[三菱重工業] 再処理施設の運転保守を支援

六ヶ所村に新会社

三菱重工業は2日、青森県・六ヶ所村に再処理施設の運転・保守に係る技術支援等を行う新会社「六ヶ所再処理メンテナンスサービス株式会社 (略称RRM)」(伊藤裕社長) を設立した。現在、六ヶ所村に建設中の使用済み核燃料の再処理施設に対して運転・保守に関する技術等を提供する中核母体として発足させたもの。同社では、再処理施設が運転を開始する2005年を目途に順次エンジニアを移し、広範なエンジニアリング業務を提供できる体制を構築していく考え。

新会社の資本金は3000万円で、三菱重工業全額出資。主要業務は、(1) 再処理施設の運転・保守技術支援 (2) 各種機器の点検・保守・交換作業等のメンテナンス (3) 試運転・運転に係わる分析・計測・検査役務等の提供 (4)分析用ジャグ等消耗器具類・部品類の製作・供給−。

六ヶ所村の再処理工場は2003年1月から試運転が始まり、2005年7月に運転開始の予定となっている。三菱重工業は2005年までに本社ならびに神戸造船所に配置している再処理施設担当技術者のうち、プラント設計経験者を新会社 RRM に移し、広範なエンジニアリング業務を提供していく計画だが、これ以降も本社ならびに神戸造船所には再処理施設向けの機器の設計・製作・検査等のための技術者を引き続き配置するとともに、RRM に対しても積極的な支援を行うとしている。


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