[原子力産業新聞] 2001年7月19日 第2096号 <2面>

[原子力安全・保安院] 2000年度の従事者被ばく、1人あたり1.2ミリシーベルト

線量・廃棄物管理の状況

原子力安全・保安院は16日、2000年度の原子力施設における放射性廃棄物の管理状況及び放射線業務従事者の線量管理状況についてとりまとめ、発表した。

それによると、実用発電用原子炉施設における2000年度の放射線業務従事者1人あたりの平均線量は前年度と同様の1.2ミリシーベルトで、低いレベルに抑えられている。2000年度の放射線業務従事者数は、前年度約6万9300人に対し約6万5900であり、総線量は、前年度83.78人・シーベルトに対し78.83人・シーベルトだった。また研究開発段階にある発電の用に供する原子炉施設における2000年度の放射線業務従事者の総線量はふげん発電所で2.39人・シーベルト、放射線業務従事者1人当たりの平均線量は1.2ミリシーベルトだった。その他の原子力施設における2000年度の放射線業務従事者の総線量は、加工施設0.20人・シーベルト、再処理施設0.11人シーベルト、廃棄物埋設施設及び廃棄物管理施設併せて0.03人・シーベルトだった。また、放射線業務従事者1人当たりの平均線量は、いずれの事業所においても0.2ミリシーベルト以下であった。

2000年度の放射性固体廃棄物の管理状況については、全ての原子力施設において放射性固体廃棄物を貯蔵設備容量を超えて保管している施設はなかった。放射性気体廃棄物及び放射性液体廃棄物の放出状況も、全ての原子力施設において、それぞれの原子力施設の保安規定に定める年間放出管理目標値又は3か月間平均の濃度管理目標値を十分下回るものだった。

実用発電用原子炉施設の2000年度の低レベル放射性固体廃棄物の発生量は、ドラム缶換算で約4万4700本相当だった。一方、累積保管量は低レベル放射性廃棄物埋設センターへの搬出及び焼却等の減容の効果から、約1万8500本相当の増加となった。これにより、2000年度末の実用発電用原子炉施設における保管料は、ドラム缶換算で貯蔵設備容量84万5600本相当に対し約51万9800本相当となっている。

原子力安全・保安院としては原子炉設置者加工事業者再処理事業者及び廃棄事業者に対し放射性廃棄物の管理及び放射線業務従事者の線量管理を今後とも徹底するよう指導していくこととしている。


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