[原子力産業新聞] 2001年7月26日 第2097号 <1面>

[ITER] 建設地選定へ、10月にも政府間協議

工学設計活動が終了

国際熱核融合実験炉 (ITER) 計画の工学設計活動を進めてきた日本、欧州、ロシア等の参加各極は18、19日にオーストリアのウィーンで理事会を開き、工学設計活動の最終報告を了承。工学設計活動は成功裏に終了した。あわせて EU、ロシア、日本にカナダを加えた参加4極の非公式会合が開かれ、実験炉の建設地選定等を話し合う政府間協議を今年10月にも始める方向で一致した。政府間協議はまず10月初旬にカナダのトロントで開くことで暫定的に申合せを行った。

ITER 計画は、このあと建設を目指して、まずサイトの選定を中心に各極の協議が進められる。

日本でも、原子力委員会が今年6月までに誘致の意義を確認し、文部科学省が今月から国内候補地の一本化作業を進めている。今月27日まで都道府県単位で誘致の提案書を受け付けており、8月中には選定作業を終える予定だ。


Copyright (C) 2001 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.