[原子力産業新聞] 2001年8月23日 第2100号 <4面>

[原産] 日韓原産セミナー代表団参加者を募集

来月24、25日ソウルで開催

日本原子力産業会議は9月24日、25日の両日、第23回日韓原子力産業セミナーを韓国ソウル市で開催するのにあわせ、山崎吉秀・電源開発副社長を団長として日本側から代表団を派遣するため、参加者を募集している。

日韓原子力産業セミナーは、1979年以来、韓国原子力産業会議との共催で、原子力開発利用に関する情報交換の場として毎年両国で交互に開催されているもの。

今回のセミナーの特徴は、難航する韓国での低レベル廃棄物処分場立地問題をめぐり、その進展状況とあわせ我が国の六ヶ所村処分施設の立地経験を話し合うパネルセッションを設けている点。放射性廃棄物管理を担当する韓国環境技術院からの現状報告のほか、韓国科学技術院、日本原燃、原子力発電環境整備機構の間でパネル討論を行う。

開会セッションでは、今年4月に韓国電力公社が分割されて誕生した民間発電会社・韓国水力原子力の崔洋裕社長が特別講演。韓国の電力民営化の最新事情を紹介する点でも注目される。また、技術セッションでは、現在韓国で開発中の中小型炉「SMART炉」に関する設計特徴についての発表があるほか、次世代原子炉 APR 1400 に関する発表も予定されている。

セミナー終了後、韓国原子力研究所や CANDU 炉4基が稼働する月城原子力発電所、斗山重工業の昌原工場を視察するテクニカルツアーが組み込まれている。斗山重工業は、韓国の財閥の1つである斗山社が公営企業であった韓国重工業を買収し、今年3月に民営会社として発足した原子力機器メーカー。

同代表団に関する問い合わせは、原産会議・政策企画本部 (電話 03-3508-7927、jkseminar@jaif.or.jp) まで。


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