[原子力産業新聞] 2001年9月6日 第2102号 <2面>

[保安検査] 今年度第1回目、「問題なし」と結果

経済産業省の原子力安全・保安院はこのほど、原子炉等規制法に基づく今年度第1回目の原子力発電所に対する保安検査を実施。その結果を3日に明らかにした。

この検査は原子炉等規制法に基づき、全国の原子力保安検査官事務所に駐在している原子力保安検査官他が、実用発電用原子炉設置社およびその従業者が守らねばならない保安規定の遵守状況を検査するもので、電力9社に日本原子力発電を加えた10社・17原子力発電所を対象に (1) 運転管理 (2) 運転上の制限 (3) 燃料管理 (4) 保安教育 (5) 記録および報告−の項目について、立入り、物件検査、関係者質問による保安検査を行うとともに、併せて日々実施している運転管理状況の記録確認、原子炉施設の巡視および定期自主検査等への立会いや、平日の勤務時間外ならびに土曜・日曜日の中央制御室への巡視なども実施した。

結果、「全ての原子力発電所において、保安規定に違反する事項は検査の範囲では認められなかった」ことが確認されたとしている。また「保安規定には直接関係しないものの、保安の観点から改善を行うことにより、より一層適切な運用が図られると認められる軽微な指摘事項は4件確認された」が、その全てについて原子炉設置者から、改善するとの回答を得たとしている。


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