[原子力産業新聞] 2001年9月20日 第2104号 <4面>

[日本学術会議] 人材教育でシンポ

原子力学 考える機会に

日本学術会議などは10月29日、東京・目黒区大岡山の東京工業大学フェライトホールで「原子力の人材養成と教育の在り方」と題したシンポジウムを開催する。

原子核工学の専攻あるいは学科を設立、人材を育て原子力の発展を支えてきた全国の主要な大学は、最近になって専攻や学科の改組、名称の変更などにより、原子力から撤退などの印象をもたれている。同シンポはこのような状況の中で、21世紀の大学などにおける原子力の教育、研究のあり方や新たに原子力学を考える機会となるよう開催するもの。共催は、原子力工学研究連絡委員会、エネルギー資源工学研究連絡委員会核工学専門委員会、東工大原子炉工学研究所。

大学における原子力教育の現状と課題をはじめ、原子力の倫理教育、研究機関における人材養成、原子力安全と人材教育などについて講演を行うほか、総合討論を予定している。総合討論の司会は同シンポ組織委員長の木村逸郎原子力安全システム研究所技術システム研究所長、パネリストに森一久原産副会長、河原あきら日立製作所常務、大和愛司サイクル機構理事、今西信嗣京大院教授、澤村晃子北海道大院教授、田中知東大院教授を予定。

問合せは、東工大原子炉工学研究所の赤塚洋助教授 (電話 03-5734-3057、Eメール hakatsuk@nr.titech.ac.jp) まで。


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