[原子力産業新聞] 2001年9月27日 第2105号 <3面>

[米国] 原子力規制委、ユッカ山決定に備え規則改訂へ

米国原子力規制委員会 (NRC) は7日、ネバダ州ユッカマウンテンが高レベル放射性廃棄物 (HLW) 最終処分場として正式に決定した場合に備え、同サイトに特定した基準を加えるよう規則の改訂を進めていると発表した。

使用済み燃料など HLW の処分を認可する規則 (パート60) は83年に公布されたもので不特定の地層処分場に関する一般的な基準となっている。このため NRC は、今後同規則をユッカマウンテン・サイトには適用せず、環境防護庁 (EPA) が6月に公布した同サイト特定の最終基準に合致する新しい規則 (パート63) のみを同サイトの規制に適用することにしたもの。

新規則はユッカマウンテンの処分場システムが放射性物質の侵出を防げるよう、天然および人工の両バリアを備えていなくてはならないと規定しているほか、認可基準、認可審査における関係各者の参加、記録の保存と報告、監視および試験プログラム、性能の確認、品質保証、人員の訓練と認定、緊急時計画なども明記したものとなる予定。


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