[原子力産業新聞] 2001年10月4日 第2106号 <1面>

[三重県海山町] 原発誘致で11月18日に住民投票

原発誘致に町民意見反映

原子力発電所誘致をめぐる住民投票の実施を決めた三重県海山町の塩谷龍生町長は2日、住民投票の日程について11月13日告示、同18日投票、即日開票することを明らかにした。

原子力発電所をめぐって住民投票が実施されるのは、新潟県巻町および、刈羽村に次いで3例目となるが、電力会社が具体的に立地計画を示す前の段階で行われるのは初めてのこと。条例によると、投票資格者は告示日にあたる来月13日現在の、町選挙人名簿登録者。投票結果に法的拘束力はないものの、町長や町議会は、誘致するか否かについては、有効投票数過半数を占める意見を尊重するとしている。

住民投票をめぐっては、町議会が今年3月に特別委員会を設けるなどして審議を重ねてきたが、町民にとって非常に重要な問題であることから、同委は8月に住民投票の実施を決議。9月町議会で、条例が成立した。


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