[欧州復興開発銀行] Ｋ２/Ｒ４計画に融資開始へ

国際チェルノブイリ・センターが９月末に伝えたところによると、欧州復興開発銀行 (EBRD) は今月からウクライナのフメルニツキ原子力発電所２号機とロブノ原子力発電所４号機 (各100万kW、VVER) の完成計画 (K2/R4) に２億１５００万ドル (268億8000万円) の融資を開始する。

これは１週間程前、国際通貨基金 (IMF) の拡大信用供与制度 (EFF) によるウクライナヘの融資更新手続きが完了したことを受けて発表されたもの。EFF の更新は、EBRD が K2/R4 計画への融資を決める際に提示したいくつかの条件のうちの１つで、その他にはチェルノブイリ原子力発電所の永久閉鎖の確認、G7 諸国および欧州委員会 (EC) の技術支援、ウクライナ政府による規制当局の独立性保証および同局への人的、財政的資源の供与、その他の機関による融資の確認 − などがあった。

この計画全体で必要と見積もられている経費は合計１４億８０００万ドル。EBRD はまだ他機関からの融資を確認していないと伝えられている。