[原子力産業新聞] 2001年10月18日 第2108号 <3面>

[フランス] 環境保護主義者の原子力推進本

フランスの著名な環境保護主義者であるブルーノ・コンビ氏が94年に書いたベストセラー本である「原子力支持の環境保護主義者達 (Environmentalists for Nuclear Energy) 」がこのほど英語で出版されることになった。

英語版では環境保護運動の創始者として名高いJ.ラブロック氏が序文を提供。コンビ氏の考えを強力に支持すると表明している。

コンビ氏の議論は「原子力パラドックス」と呼ばれるもので、「環境保護主義者の多くが原子力に強く反対しているが、原子力こそ最も環境に優しいエネルギー源であり、今世紀の主たる電源になるはずだ」と指摘。前半では原発の設計や廃棄物管理、環境や社会に及ぼす影響、核不拡散などを取り上げたほか、後半では原子炉物理に関する包括的な説明、チェルノブイリ事故に関する議論などの背景情報を提供している。


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