[原子力産業新聞] 2001年11月8日 第2111号 <2面>

[総合資源エネ調査会] 福島第二3号の事象などいずれも軽微と判断

総合資源エネルギー調査会の原子力安全・保安部会INES評価小委員会 (委員長・近藤駿介東大院教授) が10月31日に開催され、前回開催日 (7月25日) 以降〜10月31日までの間に原因、対策についてプレス発表を行った原子力施設のトラブルに関して評価を実施し、発表した。

今回対象となったトラブルは (1) 7月6日に発生した東京電力・福島第二発電所3号機における、シュラウド下部リング外表面の溶接部近傍のひび割れ (2) 9月25日に発生した東北電力・女川発電所2号機における、原子炉冷却材再循環ポンプ軸封部のシール機能低下 − の2件。INES評価小委では、それぞれの事象について評価を実施した結果、(1) については、「原子炉圧力容器内部構造物である、シュラウドの下部リング外表面の溶接部近傍にひび割れが発生したものであるが、シュラウドのひび割れの進展は停留し、残存部の強度も十分であるため、原子炉施設の安全性に影響を与えない事象である」と判断。また (2) については、「原子炉冷却材再循環ポンプ軸封部第2段メカニカルシール静止リングのシール面に微小なキズが発生してシール機能が低下したものであるが、第1段メカニカルシールは健全であり原子炉冷却材再循環ポンプの機能は維持されていることから、原子炉施設の安全性に影響を与えないレベルの事象である」と判断し、2件とも「レベル0マイナス」の非常に軽微なものであったと結論付けた。


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