[原子力産業新聞] 2001年11月8日 第2111号 <3面>

[スウェーデン] 3地点で地質調査を認可

使用済み燃料最終処分場建設計画

スウェーデンの環境相は1日、使用済み燃料最終処分場の3つの建設候補地で詳細な地質調査の実施を許可した。

処分場の建設計画はスウェーデン核燃料廃棄物管理会社 (SKB) が昨年、政府に提出したもの。これに沿う形で異なるタイプの花崗岩盤が存在するオスカーシャム、ティエープ、オスサマーで5〜6年かけた詳細な地質調査の実施が許されたことになるが、実際に3つの地元自治体が調査を受け入れるか否かの判断を下すのは今年12月から来年2月にかけてになると SKB では予想している。

SKB では地元が了承しない限り手続きを次の段階に進めるつもりはないとしているが、3つの自治体全部から結果が出揃うまで待つのではなく、一か所でも承認が出た段階で計画を先に進めていきたいとの意向を表明した。

サイトは2007年までに最終提案することを目指しているが、SKB としては基本的な必要項目として、(1) 厳しい安全基準が満たされること (2) 処分場の建設・操業が実質的に可能であること (3) 地元住民からの合意が得られていること−を挙げている。


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