[原子力産業新聞] 2001年11月29日 第2114号 <1面>

[中部電力] 浜岡発電所1号機、漏洩箇所を特定

溶接部調査で原因究明へ

中部電力・浜岡原子力発電所1号機 (BWR、54万kW) で9日に制御棒駆動機構下部からの原子炉水の滴下が発見された問題について、同社は26日までの調査で、漏洩部位は「スタブチューブと原子炉圧力容器との溶接部であることが確認出来た」と発表した。

炉内部に水中カメラを入れ、漏水のあった制御棒のさや管部に圧縮空気を送り、どの部分から泡が出てくるかを確認するバブルテストの結果、判明したもので、漏水の発見以降、中部電力では22日までに全燃料 (368体) を取り出すなど、テストの準備を進めていた。

同社では今後、特定した部位の詳細調査を実施して、具体的な原因究明を進める。


Copyright (C) 2001 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.