[原子力産業新聞] 2002年1月10日 第2119号 <1面>

[原産会議] 新年名刺交換会開く

改革とあわせ原子力の推進を

日本原子力産業会議は7日、恒例の新年名刺交換会を、東京・港区の東京プリンスホテルで開催した。各界から関係者約1700名が集い、新年の初めに誓いを新たにした。

冒頭、挨拶に立った西澤潤一原産会長は、2002年を迎えるにあたり、「原子力は、なくてはならない動脈と考える」と述べるとともに、「ほとんど事故のない状態を重ね、国民の理解を得るための努力を重ねて行く」と、決意を表明した。

引き続き、来賓として挨拶した遠山敦子文部科学大臣は行政改革の一環として、核燃料サイクル開発機構と日本原子力研究所が統合されることに触れ、「英知を集めてより効率的に、原子力の真の力を発揮できるよう」同省として力を注いでいく方針であることを強調。また、「原子力は大変重要なエネルギー源と考える」とした上で、 (1) 「もんじゅ」の早期再開 (2) 核融合 (3) ITER (4) 加速器研究 (5) 安全確保 (6) エネルギー教育 −などを強力に推進していく必要があるとの認識を示した。

また、大島慶久経済産業副大臣は、今年を「構造改革の内容を示しながら、その内容を実行する年」と位置づけるとともに、「『原子力は使い方を誤らなければクリーンなエネルギー源である』ということを国民に理解してもらうことは、我が省のみならず、政府一丸となって進めるべき大きな政治課題」と述べ、国を挙げて原子力の理解促進に取り組んで行くべきとの方針を明らかにした。

続いて内閣府からは、仲道俊哉大臣政務官 (7日時点) が「プルサーマルの実現は、原子力の平和利用推進に不可欠だ。様々な困難を乗り越え進めなければならない」とするとともに、「国民の理解・協力を得ることが最重要。推進に向けて努力をしていく」と、決意を示した。

このほか、名刺交換会には加納時男文部科学大臣政務官、河瀬一治敦賀市長、藤家洋一原子力委員長、河野博文経済産業省資源エネルギー庁長官をはじめ、南直哉電気事業連合会会長ら関係者が多数参加する中、安部浩平原産副会長 (中部電力相談役) の音頭で乾杯が行われ、会場に歓談の輪が広がった。


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