[原子力産業新聞] 2002年1月10日 第2119号 <3面>

[フランス] コジェマ、再処理工場の2設備で操業認可

フランス核燃料公社 (COGEMA) は3日、ラアーグ再処理工場内に完成した2つの新しい設備で操業開始認可が得られたと発表した。

仏原子力施設安全局 (DSIN) から安全操業を保証されたのは、再処理工程で発生するハルやエンドピースを圧縮梱包する施設 (ACC) とプルトニウムの精製・調整設備 (R4)。UP2・800工場の処理ラインである R4 では、すでに昨年12月に最初の放射性プルトニウム溶液が搬入されており、今回の最終認可を受けて処理能力80kg/日まで段階的に操業を始めていくことになる。

一方、ACC でも同じ時期に初めて処理物質が搬入され、コジェマでは今後、顧客への返還用容器にして年間2000個のぺースで処理作業を開始する計画。同施設では放射性廃棄物の量を5分の1に圧縮できるほか、最終廃棄物の取扱いや輸送、パッケージングを標準化することにより、原燃サイクルのバックエンド費用全体も削減することが可能になったとしている。


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