[原子力産業新聞] 2002年2月7日 第2123号 <1面>

[原子力安全・保安院] 炉水漏洩評価方法は有効

経済産業省の原子力安全・保安院は1日、中部電力・浜岡原子力発電所1号機において、昨年11月に制御棒駆動機構ハウジング部から炉水の漏洩が発見されたことに関連し、BWR型原子炉を保有する電力各社から報告された「圧力容器下部から炉水の漏洩があるか否かを特定するための評価方法」について、取りまとめを行った。

保安院では昨年12月26日にBWR設置者に対し、原子炉圧力容器下部から炉水の漏洩があるかどうかを特定する評価方法を、同院あて報告するよう依頼を行っていた。報告を行ったのは、東北、東京、北陸、中部、中国の5社および、日本原子力発電のBWRを保有する全電力。各社から提出された評価方法は、ドレン収集方法が(1)高電導度廃液サンプ(ドレン発生機器=ローカルクーラードレン、床ドレン)および低電導度廃液サンプ(同=再循環ポンプ軸封水)の「A方式」(2)機器ドレンサンプ(ドレン発生機器=ローカルクーラードレン、再循環ポンプ軸封水)および床ドレンサンプ(同=床ドレン)の「B方式」−に大別されることから、保安院では両方式についての検討を実施。結果「A/Bいずれの方法も、原子炉圧力容器下部からの漏洩に関し、炉水の漏洩か否かを特定することが可能な方法であると考える」と、その有効性を確認したとしている。


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