[原子力産業新聞] 2002年2月14日 第2124号 <4面>

[日本電気協会] 指針改定で意見公募

日本電気協会原子力規格委員会ではこのほど、原子力発電所運転員の教育・訓練指針に関する規格の改定作業を行い、指針案に対する意見を公募している。

今回改定されるのは「JEAG4802 原子力発電所運転員の教育・訓練指針(仮称)」。

同協会では、原子力発電所運転員の養成および運転に必要な知識・技能の維持・向上のための教育・訓練に関し、基本的事項について1997年4月に「JEAG4802-1997 原子力発電所運転員の教育・訓練指針」を制定。各電気事業者はこの指針を踏まえた教育・訓練を展開してきている。今回同協会では制定後4年以上が経過した指針の改定を実施。より体系的な取り組みとともに全般的かつ具体的な内容を網羅するねらいから次の内容を反映することにしたもの。

(1)SAT(Sysstematic Approach to Training)の取り込み−国際的な標準となっている訓練手法(SAT)を反映し、各事業者が実施している教育・訓練を本指針に則り、整理し直しよリ体系的で合理的な取り組み方ができるよう定めたもの。

(2)運転員に必要な知識・技能と教育内容の詳細記述−運転員を能力・職位により分類し、それぞれのクラスに応じて必要な及び教育の具体的内容も記載。

(3)運転責任者に関する記述追加−運転責任者制度に関する記述を追加し、運転員の教育・訓練に係る事項を網羅。

(4)運転員訓練用シミュレータ仕様の追加−訓練用シミュレータが備えるべき一定の仕様を設けている。

上記内容に対する意見の受付は3月18日まで行われている。日本電気協会で規格案の閲覧ができるほか、郵送による資料の送付も可能。

意見には、氏名・連絡先(住所、電話番号、ファックスまたは電子メールアドレス)を明記の上、書面もしくは電子メールで提出する。寄せられた意見等は連絡先を除きすべて公開される可能性がある。

問合わせ先・意見提出は、原子力規格委員会事務局(日本電気協会・技術部内)(住所〒100-0006東京都千代田区有楽町1-7-1、電話03-3216-0553、FAX03-3214-6005、E−メール staf-nuc@denki.or.jp)まで。


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