[原子力産業新聞] 2002年2月14日 第2124号 <4面>

[BNFLジャパン] 六ヶ所村に法人設立

ビーエヌエフエルジャパン(BNFL)はこのほど、昨年11月23日に日本原燃と六ヶ所再処理施設の試運転に対する技術支援に関する契約を締結したことを受け、六ヶ所村に新たに法人を昨年12月18日付けで設立したことを明らかにした。

この技術支援契約は、BNFLの技術が導入されている高レベル廃液処理等における減圧蒸発プロセスの試運転に対するもので、BNFLが日立に対し建設工事にかかわる支援を行う同様の契約(同プロセスの通水作動試験段階におけるエンジニアリング契約)に関連している。

これら一連の技術支援のため、BNFLでは「ビーエヌエフエル六ヶ所株式会社」を設立、BNFL技術者が英国および六ヶ所の両方から支援を行うことになる。技術者4名と事務職2名程度が六ヶ所に駐在する予定で、主に日立の建設工事を支援するのに引き続き、化学試験が開始される2003年2月から2005年7月までは日本原燃の試運転転を支援する。

日本原燃では、六ヶ所再処理工場での試運転においてBNFLの支援は有益であると考えており、MOXのデータ改ざん問題発生以来、BNFLが改善に向け様々な方策に取り組んでいるとして、今回の締結を行っている。一方、BNFLでは事件後はじめての主要日本企業との大きな契約として、これを機に日本での信用回復を目指したいとしている。


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