[原子力産業新聞] 2002年3月7日 第2127号 <2面>

[東芝・三菱電機] 事業統合合意

東芝と三菱電機は1日、両社の電力系統・変電事業を統合することで基本合意したと発表した。両社折半出資による新会社を今年4月に設立、10月1日より営業を開始する予定。新会社の社名、代表者は未定。資本金400〜500億円、従業員数は2,700名でスタートする。2003年度売上1,500億円を目指す。

今回の事業統合は、両社の資源を結集したコスト・技術・製品競争力および、海外事業展開力、経営体質の強化を狙ったもので、新会社は世界トップ3の事業規模を持つ電力系統・変電専業メーカーとなる。事業内容は、電力用開閉機器、変圧器、系統制御システム、系統保護システムの販売、エンジニアリング、開発、製造、保存。ただし、系統保護システムの国内販売は除くとしている。

電力系統・変電事業においては、電力会社の設備投資抑制傾向により、国内市場の縮小が続いており、グローバル市場においても海外メーカーとの競争が激化するなど厳しい事業環境にある。そうした中、両社は2000年10月に同事業分野における包括提携に合意。製品開発や生産性の向上を目指して詳細な検討を進めてきたが、将来的に同事業を継続し、発展させ、収益源としていくためには、さらに踏み込んだ協業による、事業の抜本的な強化が不可欠であると判断し、今回の基本合意に至った。


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