[原子力産業新聞] 2002年3月14日 第2128号 <2面>

[三井バブコック] 英社を買収

三井造船(元山登雄社長)は7日、同社の100パーセント子会社である三井バブコック社(本社・英国、佐竹晃社長)が、英国ロールス・ロイスグループとの間で、同グループに属するロールス・ロイスニュークリアエンジニアリングサービス社の一事業である原子力サービス事業の買取りについて合意し、このたび契約調印したことを明らかにした。

この事業買取りにより、三井バブコックは現在保有するサービス事業の強化とともに、原子力発電所の撤去、解体サービス事業にもその活躍の場を広げることになるという。

三井バブコックは、すでに英国では原子力サービス事業分野におけるトップ企業の1つとなっており、今回の事業買取りは、三井バブコックにとってこの分野での業容拡大の重要戦略の1つであるとしている。

三井バブコックは資本金6500万ポンド(約111億円)で1995年9月29日に設立された会社で、三井造船が全額出資した。売上高は2000年度で2億8843万4000ポンド(約494億円)、従業員は約3400名。

先月には、英国原子力公社がスコットランドのドーン・レイ発電所内に所有する高速増殖実験炉(DFR)の廃炉解体作業について三井バブコックの加わった企業連合体が受注したことが英国原子力公社の発表により明らかになっている。


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