[原子力産業新聞] 2002年3月21日 第2129号 <3面>

[フラマトムANP社] 米原発の認可更新手続き、管理契約獲得

フラマトムANP社は先月中旬、同社と米国のエンタジー社のチームがミシガン州で稼働するドナルド・C・クック原子力発電所(100万キロワット級PWR2基)の運転認可申請手続きで管理契約を獲得したと発表した。

契約内容は、米国原子力規制委員会(NRC)への申請書提出目標を2003年11月に設定し、それまでの期間中に申請書類の準備と上程およびその他のサービスを提供するというもの。エンタジー社所有の5つの原子力発電所以外で同チームが認可更新手続きで支援契約を得たのは、デービスベッセ原発の時に続いて今回で2度目になる。

フラマトムANP社のR・ギャントナー副社長は、「最も信頼できる電源としての地位を米国の原子力産業界が長期的に確保できるよう我々の専門知識を提供できることは非常に名誉なことだ」と言明。米国の原子炉で運転認可が更新されていけば、将来の原子力発電にも確実に焦点が当てられていくとの見解を示した。エンタジー社のR・ハッチンソン副社長も、「クック発電所プロジェクトを得たことで我々のチームは米国原子力産業界における最大の認可更新サービス提供業者になった」と強調。この種のプロジェクトにおける同チームの経験の広さは今や米国の原子力発電会社の知るところとなり、時間と経費の大幅な節約に繋がるはずだとの自信を表明している。

これまでに米国内で8つの原子力発電所の運転認可更新がNRCに申請されており、フラマトムANP社はこのうち6件で支援を提供。3件についてはすでにNRCの認可が発給済みだとしている。


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