[原子力産業新聞] 2002年3月21日 第2129号 <4面>

[insight] 原子力発電コストが低下傾向

2000年には原子力発電量が過去最高を記録するとともに、原子力発電コストも過去最低となった。米国の原発の燃料費と運転・保守費は、1999年の平均1.83セント/キロワット時から1.74セント/キロワット時に低下した。

過去10年間、原子力発電コストは低下傾向にあるが、その最大の理由は設備利用率の向上である。全米31州で運転中の103基の原子炉は、1990年が5770億キロワット時だったのに対し、2000年には過去最高の7540億キロワット時を発電した。また、同じ期間、原子力発電コストは53%も低下した。

発電コストがそのまま電気料金になるわけではないが、財産税や他のコストが加わっても市場で発電コストが安いという事実には変わりない。


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