[原子力産業新聞] 2002年3月28日 第2130号 <2面>

[政府] 2010年度の供給目標

2010年度までの石油代替エネルギーの供給目標が22日に開かれた閣議で決定され、開発および導入を行うべき供給数量(原油換算)として原子力は9300万キロリットルの開発目標が掲げられた。

他の石油代替エネルギーについては、石炭が1億1400万キロリットル、天然ガスが8300万キロリットル、水力が2000万キロリットル、地熱が100万キロリットル、その他の石油代替エネルギーとして2000万キロリットルと、それぞれの目標が掲げられた。

原子力の供給目標については、民間の最大限の理解と努力、政府が重点的かつ計剛的に政策を遂行するとともに、官罠が相互に協力を一層強化するという前提にたち、環境の保全に留意しつつこれらの達成をめざすとしている。さらに核燃料サイクルの国内における確立に取組む、との方針が示されている。

なお原子力の供給数量は、原子力発電によるものであり、原子力発電に係る施設の出力は5755万から6185万キロワット、年間発電電力量は4186億キロワット時となっている。石炭の供給数量は、一般炭換算で1億6600万トン。また天然ガスの供給数量はLNG換算で5900万トン。水力の供給数量は、一般水力発電(水力発電のうち揚水式のものを除くものをいう)によるものであり、一般水力発電に係る施設の出力は2069万キロワット、年間発電電力量は803億キロワット時などとなっている。


Copyright (C) 2002 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.