[原子力産業新聞] 2002年4月11日 第2132号 <2面>

[文部科学省] 大学との連携強化

文部科学省は3月29日、原子力工学関係の教育研究組織を設置する大学および同省関連の事業を実施する機関の関係者らを交えて、原子力国際協力に関する情報連絡会議を開いた。

中央省庁再編をきっかけに我が国の原子力研究開発における国の研究機関と大学との連携が一層求められるなかで、大学関係者に文科省が進める原子力国際協力事業の全体像の理解を促すとともに、大学側からの意見を聞くことで今後の国際協力活動に役立てようという趣旨で初めて開催されたもの。国私立の主要九大学から研究および交流管理部門の関係者のほか、日本原子力産業会議をはじめ同省関連国際協力事業の受託実施機関から関係者が出席した。

会議では、近隣アジア地域を対象としたアジア原子力協力フォーラム(FNCA)活動のほか、原子力安全に関するセミナーや専門家の交流派遣などについて、これまでの実績や将来計画が各実施機関から説明された。続いて、出席者間で情報・意見交換が行われ、大学側の現場から人材受入れ等での経験談が紹介されたほか、開発途上国との協力事業を進めるうえでの課題が示された。また、こうした国際協力の現場関係者の情報交換の場を定期的に設けることは有意義だとする提案が双方から出されるなどした。


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