[原子力産業新聞] 2002年4月11日 第2132号 <3面>

[インド] 新規原子炉が着工へ

インドのバーバ原子力研究センター(BARC)は2日、クダンクラム原子力発電所1、2号機建設プロジェクトで最初のコンクリート打設を行う認可が3月26日付けで同国の原子力規制審議会(AERB)から発給されていたことを明らかにした。

2007年の完成を目標に100万キロワットのVVERを2基建設する同プロジェクトではロシアが原子炉および主要機器を供給することになっており、2月に最終的な供給契約が取り交わされたばかり。ロシアはまた、総工費として見積もられた25億ドル(3350億円)の85%までを融資するとしている。

インドでは現在、14基、272万キロワットの原子炉が稼働中で、これらによる昨年1年間の総発電電力量は191億9000万キロワット時に達している。また、タラプール原子力発電所では3、4号機(50万キロワット、加圧重水炉2基)が建設中のほか、ラジャスタン発電所でも5、6号機について内閣の経済問題委員会が2日、政府による建設費確保を承認。これらはそれぞれ2007年8月と2008年2月の営業運転開始を目指すとしている。


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