[原子力産業新聞] 2002年4月18日 第2133号 <1面>

[原子力委員会] 2000年度研究成果を評価

A評価研究課題は37件

原子力委員会の原子力試験研究検討会は16日、2000年度に研究を終了した先端的基盤研究の課題を対象に行った事後評価について原子力委員会に報告した。

今回対象になった課題は、分野別では (1) 物質・材料基盤技術=7課題 (2) 生体・環境影響基盤技術分野=16課題 (3) 知的基盤技術分野=2課題 (4) 防災・安全基盤技術分野=12課題 − の計37課題だった。

評価結果によると、当該の課題のうち「当初の計画以上の優れた成果が得られた」とされるA評価を得た課題は、(1) の分野では「低放射化核融合炉構造材料における核変換元素の影響」「放射線励起による量子作用の高効率検出技術に関する研究」− の2件。(2) の分野では「放射線照射を利用した生体内における酸化・抗酸化の評価システムの構築と応用」「放射線照射をうけた医用材料の表面解析と細胞機能影響評価に関する研究」− など5件。また、(4) の分野では「原子力施設における火災安全に関する研究」「機器・配管系の経年変化を伴う耐震安全裕度評価手法の研究」− など7課題だった。

こうした原子力試験研究は、国立研究機関や独立行政法人で国の原子力関係予算に基づき毎年実施されている。


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