[原子力産業新聞] 2002年4月18日 第2133号 <2面>

[若人の集い] 原子力や環境問題で若手中心に意見発信へ

内外にネットワーク展開も

原子力や環境などのエネルギーをめぐる問題について、積極的に勉強し、意見を発信していこうという自主的な組織の活動が、東京電力などの電力業界の若手を中心に活発化しつつある。

今月22日から開幕する日本原子力産業会議の年次大会 (埼玉県さいたま市、大宮ソニックシティ) の大会2日目となる23日には、こうした自主的な組織が主催して「原子力を考える若人の集い」を開き、国内外にこうした議論の輪をひろげようとネットワーク作りを呼びかける共同声明を発信することにしている。

この集いを主催するのは2つの組織。東京電力の若手社員を中心とする勉強会で地球環境問題や原子力などのエネルギー問題について自主的に勉強して意見発信を行おうと結成された「アクト・フォー・イー・キューブ」と、電気事業連合会に昨年秋発足し、「草の根」的な理解活勅に取り組む女性広報ワーキンググループだ。今回、「原子力を考える若人の集い」を通じて、日本をはじめ、世界各国の原子力産業に携わる若手技術者同士のコミュニケーションの輪を広げる基礎とし、今後も継続的に世界規模での交流をすすめていきたい考えだ。

集いのなかでは、若手技術者が各国での原子力開発の現状を、それぞれの国の事情を踏まえて発表し、日本からの招待者による基調講演が行われる。米国、ロシア、フィンランド、ハンガリー、韓国からの参加者を迎えて意見交換を行い、地球環境問題やエネルギー問題、原子力をめぐる問題について若手中心の議論を活性化するとともに、世界的なコミュニケーションの輪をひろげることを内外に呼びかけることにしている。


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