[原子力産業新聞] 2002年4月25日 第2134号 <6面>

[原子力安全・保安院] 前年度の総合訓練の結果を取りまとめる

進む原子力防災対策

経済産業省原子力安全・保安院は17日、2001年度原子力総合防災訓練についての報告書を取りまとめた。

今回、敗りまとめの対象となったのは、昨年10月27日に北海道電力・泊発電所1号機 (PWR、57万9,000kW) を対象に行われた訓練。

評価は訓練を視察した外部有識者、第三者機関の評価および、訓練参加者のアンケート等を通じて、総合的に行われた。結果、「関係機関がオフサイトセンターをはじめとするハード、各種連絡体制や会議等のソフトを活用して関係法令の枠組みに従って対策を実施し、有効に対応できることが確認できた」としている。一方、(1) 関係機関相互の更なる緊密な連絡 (2) 配備されている設備機器類の使用方法の十分な理解 (3) ヨウ素別訓練の積み重ねおよび内容の充実による参加者の能力向上 (4) 原子力安全委員会に対する十分な情報の提供 −など、今後の取り組みに反映すべき課題 (8項目29課題) も抽出されたが、これら課題の一部については今年3月に実施した院内訓練において検証が行われ、今後マニュアル等に反映が行われる予定という。


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