[原子力産業新聞] 2002年5月9日 第2135号 <3面>

[仏・アレバ社] 決算で原子力は好調

核燃料公社(COGEMA)やフラマトムANP社などフランスの主要原子力企業を統合して昨年9月に設立されたアレバ・グループの2001年度決算が4月17日に公表され、コネクターなど電子部品部門の業績不振によりグルーブ全体の売り上げと収益は減少したものの、原子力部門はドイツ・シーメンス社の原子力事業を統合したことなどが功を奏して良好な実績を残したことが明らかになった。

それによると、同グループの2001年の売り上げは89億200万ユーロ(1兆400億円)で前年度実績から1.6%減、収益は1億2,200万ユーロ(143億円)で79.8%もの大幅ダウンとなった。一方、原子力部門は売り上げが9.8%増加したほか、収益は76%拡大して6億100万ユーロ(703億円)に達している。

原子力事業の実績をセクションごとに見てみると、採鉱や燃料などフロント・エンドの収益は81%増と好調で3億6,200万ユーロ(424億円)に。特に、燃料関係の成長率は74%と高いが、この数字はシーメンス社の資産を除いた場合、13%に留まるとしている。原子炉およびサービスについては売り上げは12.2%増加したものの、収益はシーメンス社の吸収がマイナス効果となり46.4%の減少となっている。バックエンドの売り上げは0.1%の伸び。このうち使用済み燃料再処理については仏電力公社(EDF)との間で2007年までの新規契約が結ばれたほか、日本の六ヶ所村施設に対する支援協定により1.8%売り上げが拡大している。このほか、燃料輸送や浄化ビジネスではそれぞれ17.3%と14.3%売上げが増えた反面、エンジニアリング・ビジネスについてはいくつかの大規模プロジェクトが終了したため7.4%のマイナスとなった。

全体の印象について同グループのA・ローヴェルジョン会長は、「2001年は9月に原子力の産業戦略を統合したばかりで構造構築的な意味合いがあった。」と指摘した。シーメンス社の吸収に加えて仏国内や日本で大型契約を結ぶなど堅調な実績を積み重ねているのに加え、同グループとしては向こう3年間、同様の努力を継続し、目標として掲げた「前年同期比で二桁の収益拡大」を達成すると断言。最終的には国際的な地位を、特に米国などで固めていきたいとの抱負を明らかにしている。また、部品部門の業績回復は2003年までの最優先事項であるとの考えを示した。


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