[原子力産業新聞] 2002年5月9日 第2135号 <3面>

[米FPL社] シーブルック原発を購入へ

フロリダ・パワー&ライト(FPL)社は15日、ニューハンプシャー州で稼働するシーブルック原子力発電所(120万キロワット、PWR)の管理権益の88.2%を競売取り引きで購入することになったと発表した。

所有者グループと合意した購入価格は総額8億3,660万ドル(1,121億円)で、このうち7億4,910万ドルが廃止措置用の信用基金を含めた原子炉の代金。このほか6,190万ドルが原子燃料費、2,560万ドが未完成に終わった2号機の機器代だという。FPLグループは同発電所の将来の廃止措置まで全面的に責任を負うとし、その基金として譲り受ける総額は2億3,270万ドル(312億円)になると予想されている。

FPLグループとしては今年末までに取り引き手続きを完了したいと希望しているが、同取り引きでは今後、NRCのほかニューハンプシャー原子力廃止措置財務委員会など複数の機関から承認を得る必要がある。シーブルック発電所の競売は昨年後半、ニューハンプシャー州の公益事業委員会(NHPUC)の監督のもとで開始された。所有者グループにはノースイースト電力会社のほか、ユナイテッド・イルミネーティング社、ナショナル・グリッド・グループ、ベイコープ・ホールディングス社などが含まれている。


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