[原子力産業新聞] 2003年5月23日 第2137号 <3面>

[インド] ベトナムと了解覚書を締結

インドの原子力省が2日付けで伝えたところによると、同国とベトナムは2002年から2003年にかけての原子力平和利用および商業利用に関する両国間協力の詳細な作業計画で了解覚書(MOU)を締結した。

調印は、インド原子力委員会委員長の招きにより4月にベトナムから4名の代表団がインドを訪問した際に行われた。両者の会談では22キロワットの多目的研究用加圧重水炉(PHWR)や規制の枠組みなどについてインド側が紹介したと伝えられている。

原子力平和利用に関する両国の協力は86年の協定締結時に始まっており、88年にインドのバーバ原子力研究センターでベトナムの科学者対象に年間ベースの訓練プログラムを実施するようになってからは特に協力の密度が高まってきたとしている。このプログラムによってベトナム側は原子力分野の人的資源を蓄積している。

近年ではインドは、ベトナム北部ダラトの「ベトナム/インド原子力科学センター」に機器や専門家サービスを提供しており、両国の国交30周年にあたる昨年1月に同センターは首尾良く開所。用途としては原子力科学の訓練プログラムを行う地域研究べースとしての可能性模索で両国は合憲に達している。


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