[原子力産業新聞] 2002年5月23日 第2137号 <4面>

[原安協] 放射線の生物作用テーマ

原子力安全研究協会は6月5日午後1時半から、「第13回原安協シンポジウム」を東京都港区三田の笹川記念会館第1・第2合同会議室で開催する。今回のテーマは、「分子の言葉で語る放射線の生物作用」。急速な生命科学の進歩と相まって、最近の放射線生物学の進展は目覚ましいものがあり、放射線防護を考える上でも新たな重要情報を提供できる段階に至っている中、何が問題となっているかなど講演や講演者全員が参加してのパネル討論を通して考える。

予定されている講演は、「放射線によるDNA切断の再結合を制御する遺伝子」(田内広・茨城大地球生命環境学科助教授)、「DNA損傷とテロメア」(石川冬木・京大院生命科学研究科教授)、「細胞は放射線被ばくを記憶している」(渡邉正己・長崎大放射線生命科学研究室教授)、「ヒト血清因子による放射線誘発突然変異の抑制」(鈴木信夫・千葉大院医学研究院教授)、「α線内部被ばくによる遺伝子変異の解析・トロラスト症肝癌を中心として」(福本学・東北大加齢医学研究所教授)、「被ばくした精子や卵子が受精したら・染色体異常胚の発生運命」(上口勇次郎・旭川医科大生物学教室教授)ほか。

参加賓は2000円(資料費含む)。事前の参加登録はなく、当日受付にて登録する。

問合せは、同協会(電話03-5470-1986)まで。なお、同シンポの案内は同協会ホームページhttp://www.nsra.or.jp)でも掲載している。


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