[原子力産業新聞] 2002年6月20日 第2141号 <3面>

[米NRC] さらに2基、認可更新新承認

米国原子力規制委員会(NRC)は7日、フロリダ州で稼働するターキーポイント原子力発電所3、4号機(各72万6000キロワット、PWR2基)の運転認可の20年延長を承認した。

2012年と2022年に現在の認可が失効する3、4号機でフロリダ・パワー&ライト(FPL)社が認可の更新を申請したのは2000年9月のこと。NRCは申請書に記載された情報の確証作業を進める一方、昨年7月には2度の公聴会を地元ホームステッドで開催した。また、独立の技術専門家で構成されるNRCの諮問機関である原子炉保障措置語間委員会は今年4月19日、3、4号機の運転認可を更新すべきであるとの審査結果をNRCに勧告していたもの。

このような手順を踏んだ後、NRCがまとめた最終環境影膏声明膏は、「認可を更新しても環境上何の影響もない」と結論付けているほか、安全評価報告書でも「原子炉の経年変化に対処するFP」の能力が実証され、安全上特に問題となるものはない」との認識を明らかにしていた。

米国では2OOO年3月にカルバートクリフス原子力発電所1、2号機で初めて認可の更新が認められて以来、オコニー1〜3号機、アーカンソー・ニコークリア・ワン発電所、エドウィンTハッチー、2号機で現行の運転認可期間である40年に加えてさらに20年の操業継続が許されている。今回の承認で合計5サイト、10基の認可が更新された計算だが、これに続いてすでにサリー、ノースアナ、マクガイア、カトーバ、ピーチボトム、セント・ルーシー、フォート・カルホーンの7サイト、13基でも認可の更新申請書が提出済みとなっている。


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