[原子力産業新聞] 2002年6月27日 第2142号 <3面>

[米国] 上院委員会がユッカ山計画承認

米国議会上院のエネルギー天然資源委員会は5日、13対10の票決でネバダ州ユッカマウンテンに使用済み燃料を含む高レベル放射性廃棄物(HLW)最終処分場を建設する計画を承認した。

具体的には同サイトに関するネバダ州の拒否権を上院が無効にする手段を講じることを了承したもので、ユッカマウンテンを処分場候補地とするブッシュ大統領の勧告を支持するとの見解を示したことになる。下院はすでに5月8日に306対117の大差で地元ネバダ州の異議を退けており、エネルギー省の処分場建設計画はまもなく上院本会議での最終審議に回される見通し。この計画を首尾良く推し進めるには7月末までに同決議案を51名の上院議員が承認する必要がある。

米原子力エネルギー協会のJ.コルビン理事長は、ビンガマン委員長を始めとする同委員会の原子力支持派であるマコースキー、クレイグ委員らに感謝の意を表明するとともに、20年間に及んだ科学調査の結果をもとにユッカマウンテンの処分場としての適性を改めて強調した。


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