[原子力産業新聞] 2002年 7月 4日 第2143号 <1面>

[日本原燃] 貯蔵プール漏洩箇所が判明

青森県六ヶ所村の日本原燃使用済み燃料受入れ・貯蔵施設PWR燃料貯蔵プールで昨年より漏水が続いている問題について、同社は6月28日、漏洩場所が判明したと発表した。

漏水が確認されたのは、PWR燃料貯蔵プール壁面最下段横方向の溶接部。6月24日に液体浸透探傷検査を実施した際に、有意な指示模様が確認された箇所について、原燃では同月27日から「ステンレス製内張りとコンクリート壁の隙間部にヘリウムガスを注入し、漏洩箇所からプール側に漏れだして来る微量のヘリウムガスを検出することにより、漏湧場所を確認する」という検査を実施。漏洩場所を確認できたと判断Lた。

原燃では今後も未検査部分についても調査を行い、他の漏洩場所の有無を確認した上で、専門家の指導を得ながら切り出し調査(当該部を切り出し、社外研究施設において顕微鏡等による欠陥部の観察および元素分析等を行い、欠陥の状態や不純物の有無等を調べる調査)を行い、原因究明を行なっていく方針だ。


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